2012年 07月 15日
21歳一生説
きっかけがあり、学生の頃のことを、少々思い出していました。
誰にでも、ターニングポイントというものが存在すると思います。
私には、それが21歳の頃。
何故そうインプットされたかというと
その頃、私ははるばると名古屋まで
父のいきつけの歯科医院に通っていました。21歳の冬のこと。
治療が終わり、会計を済ますために受付に行くと
受付の女の方が「あれー、ごめんなさいね。何かついてとれてないわぁ」
と、私の口元を、ハンカチでごしごしこすってくれるのです。
「ちゃんとおちないわ。また見ておいてね」
そう言われて、歯科医院を出て、トイレで鏡を見たら…
それは、歯の型をとる石膏が付着したのではなくて
単に、私の口の周りの皮膚が、乾燥してぼろぼろと小さくむけてきていたのでした。
そのときに思ったね。悟りました。
今までは、若いから、皮膚の再生能力があった。
でも、もう無くなってきてるんだ…って。
そうなんです。
私は、その時に自分の「下り坂」を初めて感じました。
そして、そこから下りっぱなし。
人にその話をすると、「ちょっとそれって早すぎない?」と言われますが
でもでも、私には21歳がターニングポイント。
「上り」が「下り」にシフトした歳でした。
それまでは、自分は若い若いと思っていたけれど、ああ、もう若くないんだって。
私には、21歳は何かとリアリティに噛まれる歳であって
世の中は厳しいんだな、と自覚した歳でもありました。
そしてそれは、自分だけではないような。
友達の過去の恋愛話を聞いていても
その人自身、「大恋愛」とか「トラウマ」とか認識しているのは
不思議とその人が21歳くらいの時のことだというパターンが、多いような気がします。
そんなこんなで、私はよく唱える。「21歳一生説」。
21歳はその人の中で、とにかく残る。
それは実は、外からの影響や原因によるものではなく
自分の感受性のピークであったりするのかもしれません。
それから何十年もたってるな。
いつまでも、精神年齢は21歳のままなんだけど。
そこが哀しいといえば哀しい。
80歳になっても、きっと中身はこのままだ。
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by kunikonakazato
| 2012-07-15 23:01
| 邦子さんの個人的な話