2016年 05月 13日
袖を振る
これも最近ネットで注文して買った本です。
まだ全部読み切っておりません。
寝る前に読んでいるとすぐに眠くなって
もう、何を読んでいるのかわからぬようになる。
しかしながら、昨晩読んでいて
興味をひかれた部分がありました。
あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る
額田王の、この有名な歌にも登場する
「袖を振る」という行為。
万葉集の中には、この他にも
「袖を振る」歌がたくさん出てくるということなのですが・・
「もともと旅立つ人などに向かって、見送る人が袖を振り、また旅立つ方も袖を振って、その行為を交わすことによってお互いの魂を交換し合う風習があって、そのことを歌った歌は万葉集の中にいくらも見える。つまり袖を振るのは、この場合、旅中の安全と無事の帰還を祈る呪術の一つだった、と見られる。袖には、それどれの魂が宿っていて、それを振る(このフルという行為は魂を振り付ける、つまり鎮魂の儀礼の一形式と認められていた。巫女が鈴を振る、火消しが纏いを振る、神主が玉串やら幣を振る、みな同じことである)ことによって、魂を相手に振り付けることができたのである。
(本文より)
日本人には、古くから
言葉には魂が宿るという、言霊信仰のようなものがあります。
言葉は一旦その話し手の口を跳び出すと
それそのものが意志を持ち、魂を持って作用するという。
…そしてまた、袖を振って
その魂を相手めがけて送っていたのか。
なるほどね。
以上。ではでは、今夜も読むぞ。
ソシテワタシハ、ネムクナ~ル
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by kunikonakazato
| 2016-05-13 22:57
| 音楽・映画・本の話