2018年 11月 19日
化野念仏寺
さてさて、嵯峨野も端の方
化野念仏寺にやってきました。
昔はここは風葬の地で
放置された亡骸を、空海が埋葬し供養したことに始まるお寺なのだそうです。
なんと、中に行くには
お墓の中をまっすぐ突っ切って、拝観料を払いにいきます。
おびただしい数の塔婆。苔むした姿です。
中には、首がもげたお地蔵さん?も。
廃仏毀釈の時のものなのか。
はたまた事故で折れてしまったのか。
実は、最初19歳の時にJunkoさんと来た時に
たまたまですが、年に一度の夏の千灯供養の日で
この塔婆の間に無数の灯が灯されていて
この場にたくさんの霊魂も飛び回っているような日でした。
なんというか、空気に圧倒されたような記憶がありますが…
今こうして歳を取ってから来てみると
記憶の中の場所よりも狭く感じる。
あの時は、もっと広大な場所に思えたものです。
まあ、でもそれは、ここの場所だけではなくて
今どこの寺院に行っても
以前に見たものよりも、小さく感じるのは何故でしょう。
昔の記憶というものは、頭の中で年月を経るにつれ
段々、イメージが膨らんで大きくなるからなのか。
いや、いつまでも記憶に引っかかった場所というものが
自分にとって何か意味があるから頭の中で拡張して育っていくのか。
いや、最初に見た一瞬のうちに、この場所の昔の風景が
欠片の様な形で脳内にフラッシュしていたのかもしれませんね。
少し怖いような場所でもありますが
ずっとずっと、もう一度来たいと思っていた場所でもありました。
今回やっと来られて、本当に良かったです。
お寺への登り口の坂で。
紅葉がきれいでした。
by kunikonakazato
| 2018-11-19 23:20
| こんな所・京都